牡蠣の栄養貯蔵時期について考えてみよう。
四季のある地域に適応している牡蠣は、環境条件によって多少の遅延はあっても、一年の内一定の時期に繁殖期を持ち、放卵・放精(産卵)を行います。どんな動物でも行っている生殖活動を栄養物質の流れから見ると、@生殖機能は休止しているが、生殖のためのエネルギー源を獲得して体内に栄養を貯蔵する時期、A生殖活動が始まり、体内に貯蔵しているエネルギー源を消費する時期、Bその活動がピークに達した放卵・放精期、C放卵・放精が終わり、消費したエネルギー源を海中に浮遊するプランクトンに求めて体内に再び栄養を貯蔵・肥育する時期と一年を大きく四つの段階に区分し栄養の貯蔵を行っいると考えることができます。
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